• 槇原敬之

    「237」
  • 君の名前を呼んだ後に

    君の名前を呼んだ後に

    寂れた駅の看板は初めて見る名前が書いてある紙コップのコーヒーは全くどこで飲んでもこんなにまずいんだろう大切なものは遠くにあると勝手に決めつけて僕は今ここにいる君は世界に一人しかいなくてこれから帰る街にいるのに君に早く会いたいよどんな言葉でもかまわない僕の名前を呼んだその後に君が何をいうのか今すぐ聞きたい今日も元気でいる...
  • 世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)

    世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)

    NO.1にならなくてもいいもともと特別なOnly one花屋の店先に並んだいろんな花を見ていたひとそれぞれ好みはあるけどどれもみんなきれいだねこの中で誰が一番だなんて争う事もしないでバケツの中誇らしげにしゃんと胸を張っているそれなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?一人一人違うのにその中で一番になりたがる?そうさ ...
  • 今年の冬

    今年の冬

    電気ストーブの低いノイズと 君の寝息がとける頃そっとベッドからぬけ出して キッチンでミルクをついだ幸せを確かめたくて 眠れない夜があるね目ざましの赤いLEDが 誕生日の日付けになった気に入ってたセーターを 相棒の犬がかんでいてひどく叱りつけていたら あげたのは私よと笑った今年の冬も僕には 君がゆっくり積もるこの街のあた...
  • さよなら小さな街

    さよなら小さな街

    おまえはもうだめだと言われてばかりで誰にももう会いたくなくてこの街の一番高い煙突に僕は登ってしまったんだこわごわ下を見下ろしてみたら足が急に震えだして梯子をぎゅっと握りしめ直して僕は顔を上げてみたそしたらこの街がどんなに小さな街か生まれて初めて知ったこの街のそとに大きな街があることも初めて知ったんだ!夕焼け空に染まりな...
  • I got a friend.

    I got a friend.

    まだシャッターの降りているパン屋からいい匂いがする何年ぶりだろ こんな朝までいっしょに過ごしたのふとした僕の一言を聞き逃さずに聞いてくれた君がいなければ 僕はきっと駄目になってた オーバーじゃないたぶん僕なら楽しい時間(とき)を変えたくない ただそれだけで間違ってる事に頷いてそのまま話していたかもしれない僕が一番欲しい...
  • Wow

    Wow

    まだなんにも話せないまま君が生まれてきたのは誰かの言葉に僕らはもっと耳を澄ますべきと教えてくれるまだ一人で歩けないまま君が生まれてきたのはどこへも行かない一緒に居ると約束してくれているみたいで…僕の腕に抱かれながら君は僕を抱きしめてくれるよwow!こんな事しか僕は言えなかった初めて君を見た時のこの気持ちあらわせる言葉な...
  • これはただの例え話じゃない

    これはただの例え話じゃない

    ただ彼は何となくイライラしていてガラスのコップを割ってしまった飛び散ったかけらで彼は指を切り思いがけず真っ赤な血を流したガラスのコップは彼の渇きを癒すことさえ出来ずに割れたそれどころか鋭い破片で彼を傷つけることになった全てのものが持つ意味を誰も変える事は出来ないと彼は知っているはずなのに何の役にも立たない悲しみがただ床...
  • 世界に一つだけの花

    世界に一つだけの花

    花屋の店先に並んだいろんな花を見ていたひとそれぞれ好みはあるけどどれもみんなきれいだねこの中で誰が一番だなんて争うこともしないでバケツの中誇らしげにしゃんと胸を張っているそれなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?一人一人違うのにその中で一番になりたがる?そうさ 僕らは世界に一つだけの花一人一人違う種を持つその花を咲...
  • 雨ニモ負ケズ

    雨ニモ負ケズ

    最近の僕ときたら人のために何かしたいと思いついただけで もう出来たつもりになっているでも「雨が降ってきた」とか「ちょっと風邪ぎみかも」とかいろいろと理由をつけて何一つ形に出来ていないやりたいことを全部並べて自分の欲をただ満たすだけのものは全て弾いて行くつもりがもったいない もったいないと全部食べて心が無駄に太ってしまっ...
  • 君が教えてくれるもの

    君が教えてくれるもの

    何も言葉を話さない君が帰りの遅くなった僕を変わらず嬉しそうに出迎えてくれればくれるほど私はあなたのためを思うのだから感謝されてあたりまえと思ったり言ったりしたことのある自分を恥ずかしく思う人間の形をして生まれたからといって人間らしく生きているなんて限らないと今は思う青い洗濯籠に入って僕の家に来た君に一つでもたくさん幸せ...
  • 天国と地獄へのエレベーター

    天国と地獄へのエレベーター

    どんな理由をつけたとしてもどんな事情があるとしても悪いことは悪い 変わらない自然の法則は 変えられない騙された僕がいるからには当然騙した人がいて罪を犯させるきっかけを僕が与えたとも言えるそんな風に考えられるような僕がいればどうだったのかと思い始めたら答えが溢れ出してきた自分のことしか考えられない僕が生きているだけで他の...
  • 長生きしよう

    長生きしよう

    真夜中に目が覚めた月あかりは横向きの君の寝顔を照らしてあまりにも青白くて冷たそうに見えて息もしてないように見えて「もし君が死んだら」あるわけもない事だと今までは思いもしなかったのに君を見ていたら涙があふれて あふれて 止まらなくなる馬鹿みたいだと自分で笑いながらそれでもまだ涙があふれて あふれて 止まらなくなる頼むから...
  • Are You OK?

    Are You OK?

    雨は降り止むことなくたった今この場所で派手にころんだ僕と自転車をぬらし続ける見てみない振りなのか助けの手は差し伸べられず目の高さで過ぎてく車輪が水しぶきをあげてく思えば今日までの僕は自分のことが一番先で困ってる誰かを見つけても何もしたことがなかったこんな時こそ悲劇の主人公になるなんてばかなことはやめて今日僕がして貰いた...
  • 1秒前の君にはもう2度と会えない

    1秒前の君にはもう2度と会えない

    本当はね さっきまであの信号の陰から交差点をわたる君を見てたんだ喧嘩した君のこと流れる人混みがあっという間に隠してしまったんだよ見えなくなっただけ 探せば見つかるよそんなことを思いかけたときこんなあてのない事を平気で思う自分勝手な僕に気付いたから息を切らせているわけは君を見失わないようにあわてて走ったからだよだってごめ...
  • 太陽

    太陽

    僕らにかかった雨雲はすべてを隠し試した信じたもの全て嘘にするならこの雨をやませてやると僕はそのとき思い返してたあの夜風に追いやられ逃げる雲さえきれいに染める夕焼けを見たことを美しさは変わらないもしも変わるとすればそれを映す人の気持ちが変わるだけだから何も求めずに 何も変わらずにいつも僕らを照らす太陽をこの暗闇の中 雨に...
  • 雷が鳴る前に

    雷が鳴る前に

    突然雨が降り出して僕のリュックと肩がにじんで何だか急に君に会いたくなった駅前のTAXI乗り場は明日の休み知ってる人達笑顔の比率が高い僕は明日も早いとにかく公衆電話まで行こう確かコンビニが近くにあった憶えたて君の番号もうソラで言えるかな!?次の雷が鳴るまでに数を数えたあの頃はまだ君を好きになるなんて思わなかった雷鳴が記憶...
  • The Future Attraction

    The Future Attraction

    見届けた恋がすべてTVの中のことなら君が恋をした訳じゃない何の役にもたたない痛みをいくら知っていても二人の恋は結局二人の恋でしかないから何の役にもたたない聞くことの出来る言葉だけを信じないと約束するならさぁ今から二人で恋に落ちるんだ命綱は想う気持ちだけAre you ready for getting into the...
  • Cicada

    Cicada

    まっくらな土の中何年も過ごしながらまだ見ぬ太陽の光を蝉たちは信じてる辛さから逃げることで自分を騙しながら生きることが幸せなら僕らはいないはずだと伝えたい事があるから君の住む町にきたよ忘れないでほしいからうるさく鳴いてみせるよ打ちつける夕立の拍手が鳴りやむころ我先にと羽根をこすり蝉たちはうたう伝えたい事があるから君の住む...
  • Star Ferry

    Star Ferry

    今頃ちょうど君は あの部屋にもどって海側の窓を あける頃だろう夜を渡って行く星を 見逃さないように部屋の明かりを まだ消したままおやすみ 愛しい人よ願わくば二人の想いがこの舟の航跡よりも長く続くことを水夫が縄をといて 敬礼をすれば今日を思うには短い舟の旅がはじまる湿った潮風に 小刻みにはためく襟元が残り香で 冷やかしな...
  • 青春

    青春

    エアコンの効かない部屋で君を抱きしめた背中に伝う汗で 僕は何度もさめたビューラーをかけてる君を鏡越しに見てた僕も一緒になって 半分口を開けてた「バカみたい」そう思えるだけまだマシなのかな大切なものはすぐ捨ててどうでもいいものを守る人たちより青春はぬぎちらかした服の山の下青春はビーズののれんの向こう側青春は暗号のような言...