槇原敬之
「237」特別な夜
海外暮らしに運送業正月以外休みないやつ靭帯2カ所も切ったやつペースメーカー入りのやつ小さなクラス会みたいな飲み会に集まったみんなは冗談の間に本当の気持ちを忍ばせてよく知ったいつもの顔ぶれだけど知らない事がたくさんあった一人で頑張っている気持ちでいたけれどそうじゃないって気づけた特別な夜だった仲間の一人の一周忌今日の昼間...なんかおりますの
なんかおりますの床におりますのこれは一体なんですのしばらく見ておりますのでも興味ありますの気になっちゃいますの前足を少し出してちょっと触ってみますのそしたらそれは慌ててシュッと逃げて隠れます隠れてはまた顔を出して手を出すとまた逃げますの今日は本当に良いお天気ですのもう出てこないからそこで居眠りでもしてますのなんかおりま...虹色の未来
男の子は青で女の子はピンクとかそれは誰が決めたのそうじゃなくちゃダメなの?歳をとってもスケボー盆栽好きの少年性別も歳も超えてもっと自由でいいじゃない常識になぞらえて目立たず生きろと育って気づけば幸せからずいぶん遠い場所にいるなんて!僕が僕らしくいられないならどうして見た目も性格もバラバラに生まれてきたの?描かれるべき一...どんなときも。
僕の背中は自分が思うより正直かい?誰かに聞かなきゃ不安になってしまうよ旅立つ僕の為にちかったあの夢は古ぼけた教室のすみにおきざりのままあの泥だらけのスニーカーじゃ追い越せないのは電車でも時間でもなく僕かもしれないけどどんなときも どんなときも僕が僕らしくあるために「好きなモノは好き」と言えるきもち 抱きしめてたいどんな...どんなときも。
僕の背中は自分が 思うより正直かい?誰かに聞かなきゃ 不安になってしまうよ旅立つ僕の為に ちかったあの夢は古ぼけた教室の すみにおきざりのままあの泥だけのスニーカーじゃ 追い越せないのは電車でも時間でもなく 僕かもしれないけどどんなときも どんなときも僕が僕らしくあるために「好きなものは好き!」と言えるきもち 抱きしめ...大好きって意味だよ(みんなのうた)
物干し竿にとまり今日も誰かを見ているよさっき大喧嘩していたあの子が頬杖ついてる本当は自分も悪かった謝ろうか迷っていてあっちの窓をのぞいたら相手も頬杖ついているごめんねって言葉は短いのに言えなくて悩んでる引っ込みが付かなくなって強がりになっちゃって上から見てると手に取るようにわかるんだみんなが小さな嘘をついて意地張ってる...朝が来るよ
24時間のバーガー屋の馬鹿みたいに熱いコーヒーを少しすすって車の屋根の上に置きポケットに手を入れるトラックの通り過ぎる音が遠くに響く薄暗い空に明けの明星と月だけが消し忘れたように光ってるどんなに願ったところで巡る季節は止められないならそれをもっと楽しめる日々にしたいと思ったささやかなことの中にも隠された大事な意味に気づ...In The Snowy Site
降り始めた雪で街は右往左往してしまうこんな日がたまにあるほうがいいのかもしれないと思ったたったこれだけの雪で街は機能を失うから全て思うままに出来るわけじゃないと白い世界で思い出せるI walk walk walk in the snowy site冷たい空気を吸ってI walk walk walk in the sno...キボウノヒカリ
どうせ自分なんてと勝手に目盛りをつけて限界を決めたとしても楽なのは自分だけだでも僕は考えるこの心の中はどんなものもその広さや深さは測れやしないと諦めない心には必ずひらめきやアイディアが思いつく それはいわば神様からのメールきっと本当の闇なんてこの世界のどこにもない星や月が輝きながら暗い夜を照らすようにきっと本当の闇なん...ただただ
台風が過ぎたあとの湿ってぬるい風が吹き抜ける商店街僕はふと顔を上げた遠くに立ち並ぶビルが切り取ったのはブルーからオレンジに染まる夕方の空自転車をとめてしばらく見とれていたら綺麗な空だよと君のメッセージが届いた世界がどうだとか他の人がどうだとかそれも大事だけど今日は君と僕が同じ時に同じ空見て綺麗と思えたそのことが何より大...だらん
いるものは持って行っていらないものは置いていけばいいドアを閉めたあとぼんやりしながら集めて捨てるから注意してみてなくても何かが変わったってわかる僕の気持ちだけではもうどうにも出来ないよね何度ハグしても君の両手がだらんと下がったままでそろそろ君を僕から放してあげる時かも知れないそいつと僕が持っているもの両方手に入れたくて...2 Crows On The Rooftop
この屋根に登ればいっぺんに見渡せる明け方まもない僕らの暮らしている街照れてずっとなんにもできずにいた僕の手をとってぎゅっと握ってくれた君少しずつ明るくなっていく空こうして居られるのは星が瞬く間だけまだ起きてる誰かがこの屋根を見た時二羽のカラスが羽根を休め止まってると思うんだろうもうじき冬が終われば僕らを隠す長い長い夜は...Design & Reason
君の気持ちがわかると君に言えたならこれまでの自分の歴史を誇れるだろう少し伸びた爪で知らぬ間についたかき傷君を傷つけないよう切らなきゃとつぶやくそれぞれの形にはそうなるための理由があるありったけの想像力で僕は考えるこの顔で体で心であそこに生まれますとぼんやり遠くに浮かんだ青い星を指さして心配そうに見つめている神様の方を向...