• 槇原敬之

    「237」
  • STRIPE!

    STRIPE!

    いつもは気にしない遠くの町の天気予報街頭のテレビの前で立ち止まって見ている「絶好の一日でしょう」その言葉を聞いた瞬間僕の周りの温度が少しだけ下がったストックをさして吸い込んだ息で毎年目を覚ます青い空と白い雪のストライプの大きな布を神様が目の前で広げたら今年の僕に一番似合う冬を作るためにエッジをきかせて切り取っていくうま...
  • この傘をたためば

    この傘をたためば

    悲しい出来事がこの雨だとしたら傘をさしても濡れる肩が正直な気持ちだけど独りの時こそちゃんと強くいたいんだとあまりにも思いすぎて自分まで失くしそうでほんの少し弱音を吐いてほんの少し抱きしめてもらいたい君は許してくれるだろうかこの傘をたためば僕はびしょぬれの君を好きだと思うただの男になるこの傘をさして独りで行くと言うのなら...
  • 君の自転車

    君の自転車

    昨日の夜大喧嘩して君はそのまま飛び出したつながれた犬みたいな置き去りの自転車そうだ丁度タバコもきれたし食べる物もろくにないや言い訳がましい独り言本当はかなり気になる確かに少し位なら僕も悪いと認めるけど何もあんなに怒ることないでしょ今日は日曜日なのに君の自転車に乗って君に会いに行こう少し運転しづらいけどサドルもこのままで...
  • 足音

    足音

    きこえるよ きこえるよ君の足音が待っていないふりをしてずっと待っていた自分の鼓動だけを ずっと聞いていたこの静かな旅は もうすぐ終わる愛を一つ胸に かかげて行こうぼくらの行く先には 何もないから愛を一つ胸に かかげて行こう後に続くみんなの 光になるからきこえるよ きこえるよ誰かの声が待っていないと思ってた誰かが待ってい...
  • 印度式

    印度式

    (スイカワキ・スネ ワキ・スネbefore・after ナンジャ・ワレ)雑誌の広告見ていたら目に飛び込んできたあの言葉“毛深い男じゃモテないぞ”図解説明 (ワキ・スネ)生まれてこのかた一抹の不安もないまま やってきたのにのに そう 気がつけば「俺 毛深いじゃん…」お急ぎの方はお電話で思わず受話器をにぎりしめかけちゃいそ...
  • うたたね

    うたたね

    海からあがる潮風絵葉書で見た晴れ空うたたねのために数えるのは羊でなく思い出少しずつ細める目の睫毛の向こう側にはぐらかしてばかりいた記憶をいつものようにたどるあの時の出来事を何と呼ぼうか想いだけで筆を進ませた子どもの描く絵のようそれは紛れもなく僕の遠い初恋青い海の色がほしくて何度もすくってみても透明な水は手のひらぬけここ...
  • Cleaning Man

    Cleaning Man

    トラックから降りて今日も始めよう川沿いの素敵なレストラン裏口へ回る帰り支度のソムリエに帽子を脱いでgood nightそのまま後ろにかぶったら僕のスタイルの出来上がりずっと愛され続けてる街一番の景色を独り占めしながらタバコを一本吸って始めよう恋人たちが床にこぼしていったパンくずと愛の言葉をほうきで集めよう大好きなナンバ...
  • Such a Lovely Place

    Such a Lovely Place

    ないしょで出て行った君を誰も裏切ったなんて思ってないよ心配しなくていい君はいつ気が付くだろう悪戯をするように僕らがたくらんで鞄に忍ばせたあの種のことにいつまでたっても僕らは君の味方だよ今も誰かが 歌い出せば知らずにみんなで口ずさんでいる何も変わっちゃいないさここにはちゃんと愛がある僕らはきっとたんぽぽのようでいつか綿帽...
  • 情熱

    情熱

    君は雨に打たれたままもう少しこのままでいさせてほしいといった振り払う訳でもなく振り返るでもなくでもわかるよ 不思議に優しい君の顔僕は暖かいお茶を入れて待ってるから 待ってるからなにかが生まれるんだろなぜかそれがわかるんだろもうすぐ手にする君の情熱どうすればいいかわからないなら抱きしめてやればいい君だけの 君だけにしかで...
  • 素直~Album Version~

    素直~Album Version~

    話を切り出す順番ゆずってくれたから僕のことばかり聞いて結局君は後回しいつも通りに大きく手を振ってくれた後歩いて帰る君のいつもより小さい背中さびしがり屋はいつも僕に笑ってくれた自分よりさびしい人がこれ以上増えないようにそんな君に少しも気が付けなかったけど一番伝えたい言葉は「ごめん」じゃなくて「ありがとう」ポケットに手を入...
  • 手をつないで帰ろ

    手をつないで帰ろ

    君はナポレオンフィッシュの水槽にへばりついて何度呼んでも 降り返ってくれないほかの女の子にちょっと見とれてただけなのに「ちょっとじゃないよ」って言うために一回振り返っただけ初めてのデートなわけじゃなけど二人で見る人混みや街は特別で君ばっかり見ていたら ころんじゃうかもしれないだろ?なぁ こっちむいてーなさぁ きげんなお...
  • EACH OTHER

    EACH OTHER

    ラッシュアワーの向こうのホームで彼女が僕をみつけて手を振る僕も 振り返そうとしてもポケットからなぜか手を出せないまま電車が入ってきた加速度を増して君と僕は離れて行くずいぶん小さく 君が見えたよ人ごみの中あの日地下鉄の改札で「離したくない」と言えなかった臆病すぎた 僕がどれ程君を 辛くさせただろう好きとか そんな 言葉よ...
  • 素直

    素直

    話を切り出す順番ゆずってくれたから僕のことばかり聞いて結局君は後回しいつも通りに大きく手を振ってくれた後歩いて帰る君のいつもより小さい背中さびしがり屋はいつも僕に笑ってくれた自分よりさびしい人がこれ以上増えないようにそんな君に少しも気が付けなかったけど一番伝えたい言葉は「ごめん」じゃなくて「ありがとう」ポケットに手を入...
  • 北風 ~君にとどきますように~

    北風 ~君にとどきますように~

    今 君がこの雪に気付いてないなら誰より早く教えたい 心から思った小さなストーブじゃ窓も曇らないような夜毛布を鼻まであげて君のことを考えるよだけど知らないことばかりで思い出せることは斜め40度から見たいつもの君の横顔だけさっきよりひどく窓がないてるカーテンそっと開けて僕は言葉なくす北風がこの街に雪を降らす歩道の錆びついた...
  • I need you.

    I need you.

    雪をすくいとった赤い君の指先を僕の両手で暖めるのに理由なんか探してる恋人でいない方が都合はいいけれど何年も 何のために君を思ってるんだろう僕のものになっちゃえよ冗談ぽく試したとき「それもいいかな」って言うから胸はねじ曲がるばかりI need you. But, you don't need me.困ったとき退屈なときだ...
  • うん

    うん

    お互いに形みたいなモノがなければダメな頃もあった何が誰かの心の支えになるかわからないずっと前に僕のキーホルダーからもってったやつを大事につけてるちっぽけだけど これでも僕なんだと言って揺らして見せた25歳の年から急に一年一年が早いよねあまりどこにも連れて行けなかったもうちょっとだけ待ってろよ他には何も言わないで君が「う...
  • オオカミ少年

    オオカミ少年

    踊る狼の群れの中で僕は月に向かって叫ぶこの声が聞こえたなら助けに来てください何も知らない僕に教えてくださいよく耳にするその言葉愛とは一体どんなものですか?その人のためなら泣いても僕はかまいませんその人を泣かしたりしたいと僕は思いません踊る狼の群れの中で僕は月に向かって叫ぶこんな大きな音にも負けないで突き抜けるくらい何も...
  • 男はつらいっすねぇ

    男はつらいっすねぇ

    髪型もぱっきりときめて流行の服を着たなら恋にこぎ着けるのは意外に簡単さぁ 問題はその後女の子は現実的夢を語る人が好きでも何もしてない人嫌い少年という言葉と子供っぽいって言葉は似ているようで結構違うみたいズボンの中で くしゃくしゃになってしまった トランクスで部屋中うろうろ していても尊敬されてる 男になりたい縦落ちヴィ...
  • THE END OF THE WORLD

    THE END OF THE WORLD

    「行いが悪かったかな」ごめん冗談で言ったつもり「気にしないよ」そういうと君はわざと明るく笑って見せた雨の中ずっと待たせたのを謝った僕をかばうように「独りぼっちより誰かを待つほうがよっぽどいいよ」って言った足りない物持ち寄っただけのできそこないの恋はあまりにも見栄えが悪くてきっと誰にも見守られないいつも雨だね僕らが会う日...
  • どうしようもない僕に天使が降りてきた

    どうしようもない僕に天使が降りてきた

    勢い良くしまったドアで舞いあがった枕の羽根今夜はついに彼女を怒らせてしまった昔の恋人のくれためざまし時計を何度言われてもずっと使ったのが気にいらない飛び出した彼女の手の中でチクタク まるで時限爆弾近くの空き地に違いない今すぐ 追いかけよう走る君の髪で シャツで揺れるたくさんの白い羽根いっぱい道路に落ちてる「本当は探して...