• 徳永英明

    「175」
  • 月と海の贈り物

    月と海の贈り物

    悲しみに疲れていた夜一日の終わりふと見上げた空にはオーロラに包まれた月が輝いていたその素晴らしい瞬間がちっぽけな悩みだと教えてくれたありがとう明日も笑顔が生まれる月と海の贈り物初めての寝台列車初めての旅立ちふと目覚めた窓の外朝日を吸い込んだ海が輝いていたその素晴らしい祝福ががんばれと心から伝えてくれたありがとう今日も笑...
  • Tenderly

    Tenderly

    ベッドから 眺める星がこんなに たよりないなんてあなたの髪に落ちる僕の汗に くらべたら色あせて ただ 揺れるだけ寂しさが訪れて 無口な夜も詩人になれそうだよ あなたを抱きしめてほほえむ瞳よりも 優しいものはこの世でただひとつさ あなたの寝顔プラトニックに 愛しあう二人じゃなくて よかったねあなたの肌をすべるそよ風になれ...
  • Dear...

    Dear...

    夜の受話器の中で声を失くした君に不安だけが過ぎる ため息と出会う浅い眠りの中に夢を置きざりにして言い訳だけが残る 真夜中に漂う言葉でやさしさ送ること苦手だからごめんね 言うよ Dear…冷たい言葉は男のわがままだからごめんね 言うよ Dear…また 明日 会おうねおやすみなさい Dear…...
  • どうしょうもないくらい

    どうしょうもないくらい

    今を生きようと 弱音も吐かずに誰にも負けぬと 涙も見せずにでも どうしょうもないくらいどうしょうもないくらい恋に破れた夜も強がる事しか 出来ないでいるとは世間の流れを 恨んだところで自分の愚かさ さらけ出すだけさもう どうしょうもないくらいどうしょうもないくらいあやまりたい夜も嘘つくことしか 出来ないでいるとは瞳を閉じ...
  • どれくらいの時がたてば

    どれくらいの時がたてば

    夜更けに電話がかかる度あなたの声を期待する幸せならばそれでいいと思っていても苦しいよ独りにばかりしていたね搖れてる心も知らずにあの日 目を見つめたままであなたがさよなら言ったどれくらいの時がたてばあなたを過去にできるだろうどれくらいの時を待てばあなたが本当に判る何かをやり終えた後はあなたの顔が見たくなる皮肉さ夢はかなっ...
  • 夏の素描

    夏の素描

    10時5分のフェリーが最終らしいそれまですこしあるから外で待とうどうしても今夜帰る理由(わけ)ならいい知りたい気もするけれど言葉じゃないから君がもし一枚の水彩画だったら毎日美術館(ミュージアム)に行って眺めるのに夏のデッサンいつも本音(リアル)に愛を描いては破られるから10時5分のフェリーが戻ってきた青い都市(まち)の...
  • 夏のプリズム

    夏のプリズム

    ポラロイド写真の空に僕らの季節が 光ってる理由もなく はしゃいだ笑顔は去年の 表紙の 物語君はいつか 知らぬ間に通りすぎた 夏の日のプリズムを微笑……こわれてしまう前に木もれ陽のドアを開け出てゆく 君はもう Lady桟橋に 車を止めて僕らの 星座を さがしたね時はいつも 急ぎ足で悲しみさえ 追いぬいてしまうよね微笑……...
  • 夏のラジオ

    夏のラジオ

    泳ぎついた 入江の奥水着のまま くちづけた人魚のような 裸の胸青い波間に 揺らめいたじりじり灼けた 背中の痛み今でも覚えているよいつか帰ってきてと つぶやいた君の涙と夕立の ボートの陰にかくれ二人聴いてたラジオ忘れない あのメロディーだけが愛を振り返る暮れ落ちてく 都会の隅哀しみだけ すれ違う家路を急ぐ 人にまぎれあの...
  • Navigation

    Navigation

    かっこつけて髪をかきあげて俺のポリシーじゃないと吐きすて時の流れ軽蔑したまま男(ヤツ)はもう30になったぶざまな生き方したくないからと言ってる事は分かるけど…時代を踏み締めて生きてく男(ヤツ)らが笑顔で夢を語れる Navigater唇かみしめて誘われてごらんたまには人波の中 Navigation銀の指輪顎にあてながら俺...
  • NEWS

    NEWS

    夜空を切り裂き ビルが伸びてゆく仮面をやぶって 人が歩き出す欲望のカケラが 街を埋めてゆく小さな叫びが 海へ落ちてゆく夢と言う 白い風船を風がさらった 少女の指からAH~変わり始める 時代の中でなにを見るのか 君と同じ言葉で 同じ思いで語り合えたら きっと…無邪気な子供の 笑顔があふれるふたつの世界の 壁が消えてゆく愛...
  • 眠れない夜

    眠れない夜

    ぼやけた空と太陽が 人々を呑み込むだから僕は駆けてゆく 都会(まち)の流れと逆に自由という言葉を 書いたカバンを抱え現実社会を超える 夢を見て微笑むビルの谷間を歩く 暗い瞳をした子供がいるもう笑えない 誰も愛せなくなるああ今夜もまた 僕は眠れないああ今夜もまた 僕は眠れない心の迷いが 枕元に差出人の無い叫び雲の切れ間に...
  • ノースリーブのクリスマス

    ノースリーブのクリスマス

    もう二度と会えることもないそう思い背中を見てた12月のにぎやかな街ジングルベル悲しく響いたあの頃二人は愛することに○×をつけて勝ち負けを気にしていた嘘をついたあの日何も見えずに意地を張ってた僕さひとりきりのSilent Night キャンドルの灯もふるえながら消えたもう二度とかけないときめたダイアルをためらいまわす受話...
  • 裸足の太陽

    裸足の太陽

    僕等は光でできている涙を拭える やわらかな指と風に向かえる足とやさしさを満たせる 心を持っているさあ、歩いてゆきなさい裸足の太陽達よさあ、それぞれの空へそれぞれの時へと僕等は昨日でできているすべての明日を 貫く力と愛を届ける声と輝きを信じる 瞳を持っているさあ、歩いてゆきなさい裸足の太陽達よさあ、それぞれの空へそれぞれ...
  • 愛のヒキガネ

    愛のヒキガネ

    自分の弱さをつかれたって自分を愛せなくなったってまぶたの裏側には自分の勇姿誇りある自分の姿上手に僕は言えずにいた上手に好きって言えずにいたまぶたの裏側には自分の勇姿愛がある自分の姿走り出さなくたっていいんだ走り出さなくたっていいんだただ自分を解き放して変われないって決めつけてた変われないって恐れていたまぶたの裏側には自...
  • 君をつれて

    君をつれて

    僕らは此処にいるまだ見ぬ夜明けを待って僕らは此処にいる真白な想いのまま君をつれてゆこうこの愛が指差す場所へ君をつれてゆこう新しい航海へ人は 傷つけて傷つけ果たして解るしかないのだろう愛が僕らを愛するなら逃げ出しちゃいけないんだたったひとりを信じる強さふたつの胸に刻んで風を受けとめたら君をつれてゆくのさ愛が指差す場所へそ...
  • 愛の力

    愛の力

    出会った頃は僕と 君の間におこるどんな事も君とならば それで幸せだった今もあの日と同じ 僕であったとしたら永遠という言葉胸に 二人いたはずだよ一人思い出に触れて 一番気付いたことどれだけ僕には君が 必要かってことを愛している 愛している あやまちから学んだことは愛している 愛しているよ まだ間に合うはずさ愛している 愛...
  • honesto

    honesto

    思い出すのは君の笑顔だけでいい淋しくなんかないさ歩いただけ標した僕らの足跡無理に戻れはしない古ぼけた写真の端っこの日付を知るたび頑張って来たんだなんて思える時を迎えればいいさ夢は夢だよ現在は現在だよそれを履き違わなければ君は君だよ僕は僕だよそれはずっと変わらない長い時間を経て変わるのはお互いが愛のかたち気にしていたなん...
  • 青い契り

    青い契り

    あの頃の一枚の写真の中に手をつなぎ笑ってる君と僕がいたでも何故なんだろう思い出は君の泣き顔ばかり抱き合ったまま僕らは違う明日を歩こうとしてたの?でも今は君の全てを受けとめられる僕でいるからあの頃のまま…随分と寄り道をしてきたけれど目覚めた愛を永遠に僕の胸に植えたよそれでもいい?もう二度と君の涙を憶えたりしないよこの想い...
  • call

    call

    あの雲を僕の背中に縫い付けて飛べるなら心から愛する人の手の中に降ろして欲しい…果てしない道を僕は 微笑んで歩けたかな?ただ一つ誓ってきた くやしさに負けて泣きはしないとだけ君の手を頬にあてたら悲しみが癒えるから心から愛する人よその腕で抱きしめてくれ…何気ない声に僕は 傷ついて歩いてたねでもいつか解り合える そんな時代を...
  • 最後の言い訳

    最後の言い訳

    寝たふりがこんなにつらいことだとは今落ちた滴は涙だねそして君が出て行く夜明けを待って暗闇が怖い君のことだからいちばん大事なものがいちばん遠くへいくよこんなに覚えた君のすべてが思い出になる誰からも君なら好かれると思う心配はいらない寂しいよ無理に僕のためだとさよならの理由思ってる君だからせつなくていちばん近くにいてもいちば...