• 槇原敬之

    「243」
  • 太陽

    太陽

    僕らにかかった雨雲はすべてを隠し試した信じたもの全て嘘にするならこの雨をやませてやると僕はそのとき思い返してたあの夜風に追いやられ逃げる雲さえきれいに染める夕焼けを見たことを美しさは変わらないもしも変わるとすればそれを映す人の気持ちが変わるだけだから何も求めずに 何も変わらずにいつも僕らを照らす太陽をこの暗闇の中 雨に...
  • 雷が鳴る前に

    雷が鳴る前に

    突然雨が降り出して僕のリュックと肩がにじんで何だか急に君に会いたくなった駅前のTAXI乗り場は明日の休み知ってる人達笑顔の比率が高い僕は明日も早いとにかく公衆電話まで行こう確かコンビニが近くにあった憶えたて君の番号もうソラで言えるかな!?次の雷が鳴るまでに数を数えたあの頃はまだ君を好きになるなんて思わなかった雷鳴が記憶...
  • The Future Attraction

    The Future Attraction

    見届けた恋がすべてTVの中のことなら君が恋をした訳じゃない何の役にもたたない痛みをいくら知っていても二人の恋は結局二人の恋でしかないから何の役にもたたない聞くことの出来る言葉だけを信じないと約束するならさぁ今から二人で恋に落ちるんだ命綱は想う気持ちだけAre you ready for getting into the...
  • Cicada

    Cicada

    まっくらな土の中何年も過ごしながらまだ見ぬ太陽の光を蝉たちは信じてる辛さから逃げることで自分を騙しながら生きることが幸せなら僕らはいないはずだと伝えたい事があるから君の住む町にきたよ忘れないでほしいからうるさく鳴いてみせるよ打ちつける夕立の拍手が鳴りやむころ我先にと羽根をこすり蝉たちはうたう伝えたい事があるから君の住む...
  • Star Ferry

    Star Ferry

    今頃ちょうど君は あの部屋にもどって海側の窓を あける頃だろう夜を渡って行く星を 見逃さないように部屋の明かりを まだ消したままおやすみ 愛しい人よ願わくば二人の想いがこの舟の航跡よりも長く続くことを水夫が縄をといて 敬礼をすれば今日を思うには短い舟の旅がはじまる湿った潮風に 小刻みにはためく襟元が残り香で 冷やかしな...
  • 青春

    青春

    エアコンの効かない部屋で君を抱きしめた背中に伝う汗で 僕は何度もさめたビューラーをかけてる君を鏡越しに見てた僕も一緒になって 半分口を開けてた「バカみたい」そう思えるだけまだマシなのかな大切なものはすぐ捨ててどうでもいいものを守る人たちより青春はぬぎちらかした服の山の下青春はビーズののれんの向こう側青春は暗号のような言...
  • STRIPE!

    STRIPE!

    いつもは気にしない遠くの町の天気予報街頭のテレビの前で立ち止まって見ている「絶好の一日でしょう」その言葉を聞いた瞬間僕の周りの温度が少しだけ下がったストックをさして吸い込んだ息で毎年目を覚ます青い空と白い雪のストライプの大きな布を神様が目の前で広げたら今年の僕に一番似合う冬を作るためにエッジをきかせて切り取っていくうま...
  • この傘をたためば

    この傘をたためば

    悲しい出来事がこの雨だとしたら傘をさしても濡れる肩が正直な気持ちだけど独りの時こそちゃんと強くいたいんだとあまりにも思いすぎて自分まで失くしそうでほんの少し弱音を吐いてほんの少し抱きしめてもらいたい君は許してくれるだろうかこの傘をたためば僕はびしょぬれの君を好きだと思うただの男になるこの傘をさして独りで行くと言うのなら...
  • 君の自転車

    君の自転車

    昨日の夜大喧嘩して君はそのまま飛び出したつながれた犬みたいな置き去りの自転車そうだ丁度タバコもきれたし食べる物もろくにないや言い訳がましい独り言本当はかなり気になる確かに少し位なら僕も悪いと認めるけど何もあんなに怒ることないでしょ今日は日曜日なのに君の自転車に乗って君に会いに行こう少し運転しづらいけどサドルもこのままで...
  • 足音

    足音

    きこえるよ きこえるよ君の足音が待っていないふりをしてずっと待っていた自分の鼓動だけを ずっと聞いていたこの静かな旅は もうすぐ終わる愛を一つ胸に かかげて行こうぼくらの行く先には 何もないから愛を一つ胸に かかげて行こう後に続くみんなの 光になるからきこえるよ きこえるよ誰かの声が待っていないと思ってた誰かが待ってい...
  • 印度式

    印度式

    (スイカワキ・スネ ワキ・スネbefore・after ナンジャ・ワレ)雑誌の広告見ていたら目に飛び込んできたあの言葉“毛深い男じゃモテないぞ”図解説明 (ワキ・スネ)生まれてこのかた一抹の不安もないまま やってきたのにのに そう 気がつけば「俺 毛深いじゃん…」お急ぎの方はお電話で思わず受話器をにぎりしめかけちゃいそ...
  • うたたね

    うたたね

    海からあがる潮風絵葉書で見た晴れ空うたたねのために数えるのは羊でなく思い出少しずつ細める目の睫毛の向こう側にはぐらかしてばかりいた記憶をいつものようにたどるあの時の出来事を何と呼ぼうか想いだけで筆を進ませた子どもの描く絵のようそれは紛れもなく僕の遠い初恋青い海の色がほしくて何度もすくってみても透明な水は手のひらぬけここ...
  • Cleaning Man

    Cleaning Man

    トラックから降りて今日も始めよう川沿いの素敵なレストラン裏口へ回る帰り支度のソムリエに帽子を脱いでgood nightそのまま後ろにかぶったら僕のスタイルの出来上がりずっと愛され続けてる街一番の景色を独り占めしながらタバコを一本吸って始めよう恋人たちが床にこぼしていったパンくずと愛の言葉をほうきで集めよう大好きなナンバ...
  • Such a Lovely Place

    Such a Lovely Place

    ないしょで出て行った君を誰も裏切ったなんて思ってないよ心配しなくていい君はいつ気が付くだろう悪戯をするように僕らがたくらんで鞄に忍ばせたあの種のことにいつまでたっても僕らは君の味方だよ今も誰かが 歌い出せば知らずにみんなで口ずさんでいる何も変わっちゃいないさここにはちゃんと愛がある僕らはきっとたんぽぽのようでいつか綿帽...
  • 情熱

    情熱

    君は雨に打たれたままもう少しこのままでいさせてほしいといった振り払う訳でもなく振り返るでもなくでもわかるよ 不思議に優しい君の顔僕は暖かいお茶を入れて待ってるから 待ってるからなにかが生まれるんだろなぜかそれがわかるんだろもうすぐ手にする君の情熱どうすればいいかわからないなら抱きしめてやればいい君だけの 君だけにしかで...
  • 素直~Album Version~

    素直~Album Version~

    話を切り出す順番ゆずってくれたから僕のことばかり聞いて結局君は後回しいつも通りに大きく手を振ってくれた後歩いて帰る君のいつもより小さい背中さびしがり屋はいつも僕に笑ってくれた自分よりさびしい人がこれ以上増えないようにそんな君に少しも気が付けなかったけど一番伝えたい言葉は「ごめん」じゃなくて「ありがとう」ポケットに手を入...
  • 手をつないで帰ろ

    手をつないで帰ろ

    君はナポレオンフィッシュの水槽にへばりついて何度呼んでも 降り返ってくれないほかの女の子にちょっと見とれてただけなのに「ちょっとじゃないよ」って言うために一回振り返っただけ初めてのデートなわけじゃなけど二人で見る人混みや街は特別で君ばっかり見ていたら ころんじゃうかもしれないだろ?なぁ こっちむいてーなさぁ きげんなお...
  • EACH OTHER

    EACH OTHER

    ラッシュアワーの向こうのホームで彼女が僕をみつけて手を振る僕も 振り返そうとしてもポケットからなぜか手を出せないまま電車が入ってきた加速度を増して君と僕は離れて行くずいぶん小さく 君が見えたよ人ごみの中あの日地下鉄の改札で「離したくない」と言えなかった臆病すぎた 僕がどれ程君を 辛くさせただろう好きとか そんな 言葉よ...
  • 素直

    素直

    話を切り出す順番ゆずってくれたから僕のことばかり聞いて結局君は後回しいつも通りに大きく手を振ってくれた後歩いて帰る君のいつもより小さい背中さびしがり屋はいつも僕に笑ってくれた自分よりさびしい人がこれ以上増えないようにそんな君に少しも気が付けなかったけど一番伝えたい言葉は「ごめん」じゃなくて「ありがとう」ポケットに手を入...
  • 北風 ~君にとどきますように~

    北風 ~君にとどきますように~

    今 君がこの雪に気付いてないなら誰より早く教えたい 心から思った小さなストーブじゃ窓も曇らないような夜毛布を鼻まであげて君のことを考えるよだけど知らないことばかりで思い出せることは斜め40度から見たいつもの君の横顔だけさっきよりひどく窓がないてるカーテンそっと開けて僕は言葉なくす北風がこの街に雪を降らす歩道の錆びついた...