• SION

    「95」
  • 諦めを覚える前の子供みたいに

    諦めを覚える前の子供みたいに

    きっといつかその想いは叶うから夢を諦めたりしちゃダメだって聞こえのいいことばっかりよ 言ってらっしゃる言われなくても諦めちゃ生きちゃいけないだけど堪えきれないこんな夜もあるのさ夢が叶った人の言葉は 時に響かないよな人並み外れた努力があってと分かっていてもそれでも何が違うと叫びたい夜もあるのさ人の事はどうだっていいと言い...
  • いつでもどこでも会いたい

    いつでもどこでも会いたい

    想いは届かず 投げた足元で頭なんかかいてなんでもないような顔して「ところで」なんて言ってるいつでもどこでも会いたい いつでもどこでも会いたいあの夜のこと夢なのか あの夜だから夢なのか想いは届けず 投げた足元でため息なんか呑んで小石のような言葉は 二人を挟む川に落ちてくいつでもどこでも会いたい いつでもどこでも会い...
  • 唄えよ讃えよ

    唄えよ讃えよ

    夢のような時間なら それは夢かもしれない醒めるまでどっぷりと 溺れるままに好きだと泣いたあの子には もっと好きな人ができた抱き合いキスし永久を誓った 二人は今 目も合わさない唄えよ讃えよ 限りある日々を唄えよ讃えよ 命つれなし日々を夢のような時間なら それは夢かもしれない醒めてなお美しい 朝はあるか好きだと泣いたあの子...
  • 俺の空は此処にある

    俺の空は此処にある

    歩き慣れたこの道が 見慣れたはずのこの景色がよそよそしく冷たいのは たぶん俺が届かない今日に自分に 落ち込み苛ついているからできたら何かのせいにして 楽になりたがるから子供じゃないんだぜ 年寄りじゃないんだぜこんな日はかっくらって寝てまた 明日さすべては自分で思うほど 良くはなくだけど悪くもない淡々と流れる日々に 落ち...
  • ONBORO

    ONBORO

    絶望的にのろい鈍い行動力と声もかけられない速さで過ぎ去る日々に併走は夢の夢 距離は離れるばかり奴の落ち込みようは見た目よりひどい砂を噛む夜に何ひとつ生まれず何処に逃げ何処に隠れたって明日は来るのに白旗を揚げれど奴以外の目には触れず時が止まることはなく無力に吊し上げられそれでも生きていくには 生きていくには折れそな火興し...
  • けちってる陽だまり

    けちってる陽だまり

    たまには休めばよかろうに 次から次へと頭の痛い事ばかり 次から次へと暇なのか知らないがそんなに楽しいか困り果て悩み果て絵にも描けない 滑稽な日々に ダウン寸前な俺が窓を開け狭い空 向かいのブロック塀に久しぶりの三毛猫が ゆっくり現れてけちってる陽だまりを気にすることもなくけちってる陽だまりを全身に浴びて気持ちよさげ...
  • jabujabu

    jabujabu

    頭と心のふたを開けて 全部取り外してじゃぶじゃぶ 洗い流したいやわらかな陽射しの下 水色の空に俺を干してそして風 さらさらにしておくれ悲しいのはなぜなのか 苦しいのはなぜなのか知ってるから分かってるからここで終われない頭と心のふたを開けて 全部取り外してじゃぶじゃぶ 洗い流したい弱さを 思い上がりを じゃぶじゃぶ...
  • 人様

    人様

    今も昔も自分勝手な人様がしでかすよ この空の下唄にも出来ない事が続いてる唄にはしたくない事は終わらない今も昔も自分勝手な人様がしでかすよ この空の下誰かと居た時間と同じ時間だけひとりの時間が欲しいのは俺だけか心足りない 力足りない足りてるのは多いのは 醜いジェラシー今も昔も自分勝手な人様がしでかすよ この空の...
  • 水色のクレヨン

    水色のクレヨン

    あれは夏休み 真っ白な画用紙12色のクレヨンもあるけど描きたい物がない空だって山だってあるのに描きたい物がない水色のクレヨンで水色のクレヨンの絵を描いた水色の悲しみの時は あり地獄の中抜け出したいってばたふがするほど深みにはまってもっともっと深く落ちるからじっと息を殺してじっとしてそこになれてそれになれて見えるのを待っ...
  • 休みたい

    休みたい

    休みたい 休みたい 何もしたくないぞ休みたい 休んじゃいたい このまましばらくはだけど誰も止めないだろ きっと喜ぶ奴もいていくらでも代わりはいますよと まあそうだよねそれならそれでもう どうだっていいぜって言ってみたいけど 言えませんだから今日も行きましょう 笑顔で休みたい 休みたい 仕事したくないぞお前と ふたりで ...
  • ウイスキーを1杯

    ウイスキーを1杯

    満たされた暮らしには定員があるらしいはじかれた者たちはその周りで右往左往折れそうな心をガムテープで留めて風前の灯火に消さない想いを燃(く)べるくたびれた足が明日も立ち上がるように月のシャワーを浴び ウイスキーを1杯 お前に届くように腹が立ち嫌気さし萎えそうなたびに思う泣くことさえできなかったお前に叱られるなくたびれた心...
  • 後ろに歩くように俺はできていない

    後ろに歩くように俺はできていない

    悲しくて 悲しくて心割れるくらい悲しくとも悔しくて 悔しくて奥歯割れるくらい悔しくとも後ろに歩くように俺はできていない今日を行くだけだ たとえカメより遅くとも寂しくて 寂しくて心もがれるくらい寂しくとも辛くて 辛くて明日さえもがれるくらい辛くとも後ろに歩くように俺はできていない今日を行くだけだ たとえカメより遅くとも後...
  • 泡沫の世を飛ぶ

    泡沫の世を飛ぶ

    彼らが落ち着き払って見えるのは 落ち着き払って見せてるからで心の中は誰も大差ない だから恐れなくていいお前の本気を見せてやれよ いつも裏では小馬鹿にしてくれる奴らにお前の本気を見せてやれよ いつからか諦めにあぐらをかいてた自分に彼らが余裕の顔に見えるのは 余裕の顔に見せてるからでほんとのとこは誰も大差ない だから怖じけ...
  • お前を信じてる

    お前を信じてる

    罰当たりの奴に罰は当たらずに恥知らずの顔は何処吹く風に乗ってすいすいと生きているぬけぬけと生きている恥知らずが 恥知らずが噛みついたお前の牙はもうボロボロで噛みついたお前の方が傷ついていく悔しさの雨に濡れ虚しさの雨に濡れ晴らせない無念に濡れずぶ濡れで ずぶ濡れでお前を信じてる 俺の仲間だからお前を信じてる 俺の仲間だか...
  • 長い間

    長い間

    俺がお前に いらついている時はきっとお前も 同じくらい俺が嫌いだろうずいぶんと長い間 ふたりでいるからずいぶんといろいろを 許し合ってきたんかなお前が身体をこわした時は 心配が山盛りでだけどその何倍も 山盛りをあげた気もするずいぶんと長い間 ふたりでいるけど心配事だけは 慣れることなく胸が痛いな咲き始めた桜や初雪に 何...
  • バラックな日々

    バラックな日々

    なりたい自分はいつもその先の角あたりで見知らぬ人でも見るよなつれない素振りで焦げるような風と 凍りそうな風と魅惑をまとう風を コインでも投げるようによこす破けた傷口 ひまわりの端布で押さえて光に夢に あなたに見落とされないよう焦げるような風と 凍りそうな風と魅惑をまとう風を 食らっても倒れないようにバラックな日々に 約...
  • 人

    飛べない鳥は鳥じゃなきゃ僕は人じゃないあたり前があたり前にできないでいるよだけど僕にはね だけど僕にしかねできないことがあるから なんともないよ小さな事で飛び上がって喜ぶ僕を見てバカみたいって笑った君がかわいそう空は曇りでもね 空は土砂降りでもねいつも晴れ渡った青空を持っているんだこのまま行くよ まっすぐ行くよこのまま...
  • 不揃いのステップ

    不揃いのステップ

    絵に描いたような幸せに背を向けてきたくせにいつもどこかでその場所に憧れる俺がいたそんなものはどこにもないと描いては消して夢見た暮らしを手に入れた彼女は一人になると寂しい景色に立ちすくむ「欲しかったのはこれだっけ」首を振って打ち消していつもの顔をする今夜二人の自分がぎこちなく踊るまるで幼なじみの君に会ったようにどんなに混...
  • 胸を張れ

    胸を張れ

    無理だな もういいや 口にしてみるすぐさま 打ち消し 空を見上げる負けず嫌いの勝ち知らずさん胸を張れ 真っすぐあの頃はも いつかはも 胸にしまっていつもの いつものように やることをやるさ考えすぎの単純さん胸を張れ 真っすぐ投げ出さず生きている それだけで勝ちさ食いしばり生きている それだけで勝ちさ悔しさを 積み上げた...
  • 路肩の花

    路肩の花

    ビルが山に見えて 高速が川に見えて沈む夕日はきれいで 街は空に溶けていくあいつのうれし涙も 悔し涙もみんな空に飛んでって 星になったんかな悲しいのはイヤだな 楽しいのがいいに決まってるが なかなかそうは な人が笑う数と 人が耐え忍ぶ数はもしかしたら誰もが 同じなのかもしれないな誰かさんよりましとか 誰かさんはいいなあじ...