山口隆
「160」月に咲く花のようになるの
あなただけ あなただけがいれば苦しみは生まれちゃいないのさ全てが今始まるのならばそれを永遠と呼ぶの言葉だけ 言葉だけでいいからこの僕を許してはくれないか夜風が何かを告げるのならばあなたと私の全てが 永遠が始まるの夢に見た景色がウソならば僕ら多分 あわれな影法師どこからか 涙が流れ出て月に咲く花のようになるの君の名は必ず...ふたり(ふたりは世界のためにバージョン)
そのまま揺れる時を話したのだがあなたに届くはずのないこの時を言葉にすればそれはもろくもあるのだが緑の中の水色と言えばいいのか言葉の中へ続くあの話も 軽い暴力の挟間で見つけたのだがそこにあるのものは一体何なのかと 未だに分からぬ僕等なんだ明日の事柄は分からないだろうそれでもなお 君と話したいだろうあの若い二人は まだ逢わ...マフラーの揺れる間に
きっと君は僕に”違う”というけどそっと君の夜を僕は思っちまうのさこれから世界は君の事変えるからその窓を開けてくれないか僕等唄う事で何かが変わるのならば教えて本当の君の事知りたい夜の弱さが見たい何てことないと アナタは言うけど何てことなけりゃぁ 君は泣いちゃいないのさできる事ならば 僕は今夜聖者になって君の涙飲み干すのさ...人はそれを情熱と呼ぶ
今 言葉にできることのすべては僕等にとって意味を成さないものになって仮に本当に 光が射すのならば僕等はすぐにでも苦笑いの日々を捨ててやるだから君よ 愛しき君よ 笑うだけでいいんだそれだけで 何も無い日々から始めるべきだぜ今ここで!いつまでもこのまま 逃げていくワケには いかないぜ僕等は君との日々を情熱と名付けさせて今 ...そのぬくもりに用がある
すべてを握りしめて 僕はどこへ行く君よ なぜに泣いているの優しげな言葉はいつだって胸の奥ではずっと光ってるんだぜ声が聞こえたのは あの河のほとりの方忘れはしないよ あなたとのぬくもりという名のケモノ道涙流れて 愛が生まれる愛が生まれて 五月雨になるいつも僕らだけ いつも損してるいつも騙されてる そんな気がしていたの僕は...夜汽車でやってきたアイツ
午前8時のため息は 冷えたコーヒーとともに在(あ)って「アイツ」という名前の幻は 今頃はもう新しい暮らしへ俺達は 誰に後ろめたいことをしてきたわけではないよ俺達は イタリアの映画みたいに分かち合ってたんだこのまま部屋の明かりは薄(うす)めないでおくれ 朝日よ振り返り懐かしむような日々なら捨ててやるそれでも微笑みかける顔...