KK
「29」Solitary Habitat
煌きたいのさ 理想 それは膨大で反対に出てくる真実の僕は卑しい定まらぬ情を吠えて今日も待ちぼうけ錆びた牙を研ぎ醜く息をしている隠れることすら上手く出来ずに独り落日に揺れていっそもっと叫んでみようかもうこんな生き物に価値なんてあるか君を傷付けては“行かないで”と我が儘を言う最低を食べて此処に居るんだ飼い慣らされた者の声な...それがあなたの幸せとしても
素足を晒して駆け出した 少年少女の期待この先は水に濡れてもいいからめくるめく議論は トートロジーにああ また日が暮れてったこぞって造り上げたセンセーションその時 胸を締め付けてた感情とこぼした涙 つられた涙の消費期限はいつまでですか或る未来 笑いあえてる未来あと数日後の未来だったのならあなたが抱えてる明日は 辛くはない...HEAVEN
僕らの飛行船は今 見えないホタル星を追う感情が冷めないうちに 大気圏を抜けだそう夜空を眺めすぎた目は 苦しんだ光を見つけたその合図瞬く君へ ふさわしい声を届けよう今 巡り合う物語交わる度に不時着したメッセージEメールを言葉に出して 読んでみて分かったことはサヨナラをサヨナラということだけ僕たちの願いが叶えば 誰かが損を...Velvet tread
呼吸を止めて 静かに生きてきて揺らめいた道の向こうは 果ても見えない肺は全て 空返事で埋もれて下向いて歩いてたせいで 距離感もない捻くれた 僕の感覚をせめて笑って鏡合わせてしまう様な 一人繰り返してく世界振り向いても 僕が見える崩れた 心を散らすほどの零れ出した 狂気も道徳も仕舞ってよ踏み場もない目が塞がった様な 深い...ペイサージュ
雨宿り してた ある日の午後傘を 首根っこで抱えた 少年がひとり紐のつく先を 不機嫌に蹴って歩く使えなかった 体操着夕立が去って 太陽も顔をのぞかせたスーツについた雨粒を さっと払って住処へ戻る 足早になって 乗り込んだ最後尾そう誰にでもあるような 日常が もどかしく見えてしまうんだいつから僕の鞄は ランドセルより 軽...ぼくだけのスタンドバイミー
ひとりぼっちの兵隊は おもちゃになった様に背中を丸め しゃがみ込んで 身動きひとつしない今日は 約束の日 何回目 それほど長い君は来てくれる そう信じて待ってる吹き抜く風と 目に土埃 過ぎ去りし 遠い記憶この風を受けとめられたら 君を抱きしめているだろうそんな気分で 飛びつくように 現れるは光の凪抱きしめた 温もりがあ...World on Color
繋がる想いはここにあって君の世界は今も僕の中夢中で描いた物語は切り取っていく僕の身体からまた無くして また忘れて手に入るものはとても少なくて僕は歌歌う君に歌う掻き鳴らす僕のメロディさよならは言いたくないから何も無かった僕に君は世界をくれた迷わずにほら一つを目指せ思えばあの雲もあの空も君がいなければただの風景だ電信柱を見...